社長ブログ2019年07月21日

初心に帰る 2019.7.21

 今から遡ること30数年前、当時大学4年だった私が入った研究室が「微生物学講座」。当時獲る漁業から育てる漁業への転換期で、養殖海面に発生する魚の病気に対する研究が盛んに行われている時代でした。私が入った研究室の教授は1年の半分を海外で教鞭をとられる魚病学では有名な教授で、学内では学生の名前を覚えないことでも有名な教授でした(笑)

 

 研究室での日々が始まった大学4年の初日、その教授から頂いた言葉が

「微生物は目に見えないと言われますが、この研究室で研究をする以上は、微生物の見える研究者になってください」

というものでした。

 

 一見矛盾するような内容ですが、対象こそ違え、微生物を相手にして30数年経った今でも心に残っている言葉です。

 

 その後の経験の中での実感ですが、微生物たち、特に細菌達はここに居るよ、というメッセージをちゃんと私たちに出しています。それをキャッチするアンテナを今後も失わないようにしていこうと、改めて決意をした次第であります<(_ _)>

 

 ちなみに、出来が悪く、その教授に勉強以外で沢山お世話になった私は、卒業後もしっかり名前を覚えいただけた学生でした。(Prof.Kに感謝の意を込めて)