社長ブログ2020年02月13日

小人19?

 新型コロナウイルス感染が猛威を振るい始めています。猛威を振るい始めているのか、中国当局の発表が遅れて今頃になって大変な数字を発表しているのか、正直判らなくなっている状況ですが、それでも着実に世界中を震撼させる動きをしていることは確かです。その昔から、コレラ、ペストと言った水系の細菌性感染症の流行、ここ最近では腸管出血性大腸菌やサルモネラ・エンテリティディスと言った感染力の強い細菌性感染症、そして極々最近ではノロウイルス感染症の流行など、人の文明の歴史は、感染症との戦いと言ってもいいほど、タイミングを見て新興感染症が現れてきます。人が生き物としての人(ホモサピエンス)として繁栄し続けるための試練であり、自然と共に共生していくためには避けては通れない試練と言っては、罹患されて苦しい思いをされた方や命を落とされた方には配慮のない言葉となりますが、自然界の淘汰と捉えれば、生き物として受け入れざるを得ない事なのかと、本音では思ってしまいます。

 さて、このコロナウイルス、昨日WHOの方から正式な名前が発表されました。

   COVIDー19

 ネットのニュースでいち早く目にした名前は、不謹慎ながら思わず「こびと(小人)19」と想像してしまいました(;´∀`)ウイルスの命名は、その昔から発生した地方の名前がつけられるの習慣で、例えばこの時期食品業界で一番警戒しなければいけないノロウイルスは、1968年に米国オハイオ州ノーウォークという小さな町で集団発生した急性胃腸炎が由来で、それでノーウォークウイルス⇒ノロウイルスとなったのです。ちなみに私の住む札幌もウイルスの名前の由来になっており、それはサポウイルスというもので、1977年に札幌の児童福祉施設のウイルス性胃腸炎の集団発生がきっかけで付けられた名前です。札幌⇒サポ、ウイルス。ですから、本来であれば今回の新型コロナウイルス、中国の武漢を中心に発生したのですから「ブカンウイルス」とでも命名されも良さそうですが、WHOの中での色々な配慮に基づき「COVIDー19」となったと記事には書かれていました。繰り返しますが、最初に目にした瞬間「小人?19」・・・なんか可愛いらしい名前をもらったものだ、と思った私は、この仕事をしているのに非常に不謹慎であったと反省している次第ですm(_ _)m 

 ここで話題にした「サポウイルス」、実はあまり世間では取り上げられませんが、ノロウイルスと同じ仲間で、人のお腹の中でしか増えることができないウイルスですが、ノロウイルスとの大きな違いは集団食中毒や成人からの分離がないことであります。ただ、まだ研究途中であまり詳しい実態が分かっていないウイルスで、実は世の中にはこんな微生物が数多と存在しているわけです。

 知らない生き物が現れると、やはり命を脅かされるのではないかと脅威を感じます。でも、人が知っている感染症や微生物なんて、この地球上に存在している微生物のほんのひと握り・・・いやまだまだ握られていないレベルかも知れません。人の英知でなんでも克服できると傲らず、今回のこの騒動、世の中の動きや人の生き方を見直すきっかけを与えてくれているのかと、謙虚に受け入れる姿勢も必要なのではないかと思います。

 とは言え、先ずは感染の拡大を防ぐこと。そして終息させること。そのあとで、今回の感染の拡大は何を示唆しているのか?そんな風に謙虚に考えることも大事なのではと思うのでした。

 今回の出来事(まだまだ継続中ですが)で、大変な思いをされている関係者や当事者の方々には、謹んでねぎらいとお見舞いの言葉を送らせて頂きます。一日も早く、終息を迎えることをお祈りいたします。

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗