社長ブログ2019年09月01日

グローバルスタンダード

 今回は少々横道にそれて・・・今これを書いているのは8月最後の日。あと50分ほどで実りの季節の9月になろうとしています。そして私は今、母の故郷石川県の内灘町というところに居ます。まったくの私用で、とはいえ、スマホを北海道に置いてきぼりにしてΣ(゚д゚lll)完全オフの状態でこれをしたためています。久しぶりに飛行機に乗り、晴天の中、日本の地理の勉強にもなるほどクッキリ函館の地形や内地の(笑)田んぼや川の流れを眼下に眺めながら、夕方石川県の小松空港に到着したのでした。

 夕食は石川県の親戚御用達の回転寿司へ!北海道にはないネタの数々に舌鼓をうち、美味しいお酒と魚の数々に満足の食事でした。ただ、このお店があるのが全国展開のiショッピングモールの中。当然ながら、回転寿司に到着する前までには、北海道産のとうもろこしやじゃがいも等が売り場に並び、ショッピングモール内には北海道でもお馴染みの店名の店が軒を連ねていました。

 出張も含めて、私の地方での楽しみが食事とお酒です。そこでしか食べられないものには目がありません。ゲテモノ、美味いもの区別なく、そこでしか食べられない、と聞けば必ず口にしています。とは言え、その珍しいものが札幌でも食べられる、となっても、天邪鬼の私は絶対と言っていいほど食べないのですが・・・

 食材が垣根を越えて日本、いえ世界中を飛び回っている昨今の世の中です。居ながらにして日本中、いえ世界中の食べ物が食べられる時代になりました。でも、それは食材を通して目に見えないレベルの微生物までもが世界中を飛び回っている、ということです。瀬戸際を守っている税関の方々の努力は否めませんが、いかんせん相手は目に見えない敵です。色々な検査の目を抜け世界中を飛び回っているようです。つまり経済や金融などの世界でうたわれるグローバルスタンダードは、食の世界では食材のみならず、その食材と共生してる微生物までもグローバルスタンダードにしてしまっているという事実があります。

 流通を含め、今の食の世界を少なくもと私の生まれた50数年前まで戻すことは無理でしょう。そうであれば、ここまで成熟しきった仕組みの中で食に関わる仕事をしている責務として、国が制度化を決めた「HACCP」という世界標準(グローバルスタンダード)の衛生管理の仕組みを、正しくお客様に伝えて、お手伝いすることが当社の役目と考えています。

 「HACCP」を運用するのは、科学的根拠を求める学者の先生や行政の方々ではなく、現場で働くパートさんやアルバイの方々です。その方たちが理解できる言語と仕組みで衛生管理ができれば、きっと国が求める「HACCP」の制度化は定着するはずです。ですから裏返せば、本当はそんなに特別なものではないはずです。その特別ではないことを伝えながら、皆さんに寄り添えればと日々励んでおります。

 

 

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗