社長ブログ2020年01月30日

ウイルス感染症・・・

 新型コロナウイルスが中国武漢を発信源に世界中に広まりつつあります。チャーター便で日本へ帰国できた方たちや、そのご家族の皆様はまずは一安心かと思います。ただ、これから日本国内で感染が広まらないよう、正しい知識と情報で対応していくことが重要かと思います。

 さて、弊社の業務は食に対する安全対策のコンサルが主要な内容ですが、食中毒予防の3原則がその基本にあります。昨年のこのブログでもお話してますが、ノロウイルスが食中毒の原因に追加されてからは、①つけない②増やさない③殺菌する、の3原則に加えて④持ち込まない、という4原則が食中毒予防の基本となっており、まさにウイルス感染、ウイルスによる事故防止のためには「持ち込まない」が、最大の予防策となるというわけです。

 先日テレビを見ていた、某大学のウイルス感染の専門の先生が、「人の行き来が限定されていたその昔は、今回のような新型感染症が出ても、その発生地域限定の風土病という形で発生し終息していたが、今のように自由に世界を行き来できる時代では、病原菌も自由に世界を飛び回るのでその伝播を食い止めることが難しくなってきている」、「病原菌たちは何も人に悪さをしたくているわけではなく、人間が勝手にいろんなものを食べてそこから感染を起こし、今回のように人から人へ移し合っている」という意味合いのコメントをしていました。まさに私もその通りだと思います。食中毒菌であれ、感染症を引き起こす病原菌であれ、その原因微生物たちは人に悪さをするために地球上に存在している訳ではなく、人が牛レバーを生で食べて腸管出血性大腸菌に感染したり、生牡蠣を食べてノロウイルスに感染を起こすわけで、そのリスクを理解したら食中毒予防の3原則の③を実行すればそのリスクはなくなるのですから、あくまでも人間の身勝手で感染を引き起こしている、とも言えるわけです。

 そんな風に考えると、今回の新型コロナウイルス・・・持ち込まれなければいいのですが・・・という発言はもう手遅れで、中国の春節以前からもうすでに世界中への伝播はひそかに始まっていたわけで、日本でも、いえこの北海道でも感染者が見つかっています。そんなわけで、持ち込まれた以上は我々自身で感染しない予防を取るしかないわけですね。

 先ずは人込みに行くときは「マスクを着用する」、「外から戻ったら手洗いを実施する」、「手洗いができない環境ではアルコール消毒を実施する」を徹底するのがしばらくは大事なようです。あとは、「新型」という言葉に惑わされず、その便乗商法の商品に振り回されないという姿勢も大事かと思います。遺伝的に変異を起こしているとは言え、基本的な対策はウイルスを体に取りこまない事です。

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗