社長ブログ2022年01月27日

管理の程度

 先日お客さんのところで、衛生管理についての会議に参加した際に、そこの社員の方からある日テレビでHACCPについての番組がやっていて、HACCPが義務化になり全ての食品関連事業者が危害分析を行っていくと、日本の伝統的な発酵食品や農家さんが作った漬物などが販売できなくなる、というような話をしていたと、私に教えてくれました。食品の安全性を高めるための管理によって、食べられなくなる食品ができる、というのは甚だ嘆かわしい話で、「何をもって安全と判断するか」を知らなければ偏った方向に進むのが集団心理というものなのかと、改めてマスメディアの全体主義的な意見に惑わされる怖さを感じました。

 HACCPはもちろん、科学的な根拠に従った工程管理の手法でありますが、あくまで薬を作るのではなく、もともと生き物という曖昧さをもった野菜や肉や魚を使った加工品を作るための管理手法ですから、ある意味おおらかさを含んだ管理でなければ美味しいものが出来るはずもなく、その意味で「安全の閾値をどこまで広げられるか」を判断する基準が科学的な根拠であるべきだと私は考えます。安全性は突き詰めていくと、どんどん厳しい管理に偏る傾向があります。それは健康被害を防ぐことを優先させるからこそ起こる偏りであり、薬の製造では当然求められるべき課題ですが、食べ物は薬とは違い美味しさをも求められるものですから、そこにこそ我々コンサルの腕の見せ所があるのでは、とも思うのです。

 同じ事が、第6波を迎えたコロナ過にも言えるかと思います。厳しさを求めれば、結局緊急事態宣言まで発令される可能性がある状況ですが、そこは専門家の適切な科学的な根拠に基づいた判断のもと、ただ厳しいだけの管理から転じて、コロナウイルスと共存していくような社会生活に変化していかなければいけない時期に来ているのでは、と思うのです。ただ、それを邪魔するものがやはりマスメディアによる全体主義的な世論というものだなと、つくづく感じますが・・・

 ともあれ「管理の程度」を定めるための科学的な根拠、それこそが物事の本質なのだろうと思います。そこを大事に、今年も1年お客様と関わろうと思った次第です。

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗